〔NY石油〕WTI小反発、72.73ドル(30日) 2025年01月31日 06時19分
【ニューヨーク時事】30日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、トランプ米政権による関税発動への警戒感がくすぶる中、小反発した。米国産標準油種WTIの中心限月3月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.11ドル(0.15%)高の1バレル=72.73ドル。4月物は0.20ドル高の72.18ドルで引けた。
この日は関税政策を巡る不確実性が投資家心理の重しとなり、値動きは限定的だった。相場は前日に約1カ月ぶりの安値を付けた反動から原油買い戻しが先行したものの、あと売り買いが交錯する展開となった。
さらに、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が2月3日に開く合同閣僚監視委員会(JMMC)の行方を見極めたいとの思惑も広がっている。JMMCでは4月からの減産縮小計画が焦点。また、トランプ大統領によるOPECへの原油価格引き下げ要求に対し、どのような反応を示すかにも注目が集まっている。
▽ガソリン=反発。中心限月2月物の清算値は0.17セント高の1ガロン=203.74セント。
▽ヒーティングオイル=続伸した。2月物の清算値は2.14セント高の1ガロン=247.54セント。