〔東京外為〕ドル、146円台後半=利益確定売りで伸び悩み(11日午後3時) 2025年07月11日 15時09分
11日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、急伸後の利益確定や調整の売りが優勢となり、1ドル=146円台後半で伸び悩んでいる。午後3時現在、146円86~86銭と前日(午後5時、146円27~29銭)比59銭のドル高・円安。
東京時間の午前は、トランプ米大統領がカナダに35%の関税を課すと通知する書簡をSNSで公表。「市場の想定より関税率が高かった」(FX業者)と受け止められ、カナダドル売り・米ドル買いが強まった。この影響で、ドル円も急伸。仲値に向けては「国内輸入企業によるドル買い・円売りが優勢だった」(外為仲介業者)といい、ドル円は朝方の146円20銭台から、正午前には147円台を付けた。
ただ、午後は新規材料の乏しい中、週末を控えた利食いや調整の売りに押されている。「9日に付けた高値の147円10銭台を抜けきれなかったことで、いったん利益を確定しておこうという動きが強まった」(別のFX業者)という。
トランプ氏は東京時間午前、欧州連合(EU)についても「数時間以内」に関税を通知する意向を示しており、「この内容への警戒感もある」(先の外為仲介業者)という。
ユーロは正午に比べ対円、対ドルでもみ合い。午後3時現在、1ユーロ=171円50~51銭(前日午後5時、171円63~65銭)、対ドルでは1.1677~1678ドル(同1.1733~1733ドル)。