〔東京外為〕ドル、146円台後半=米関税受けた買い継続で上昇(9日午前9時) 2025年07月09日 09時04分
9日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米国の高関税を受けた買いが続き、1ドル=146円台後半に上昇している。前日の海外時間には一時147円近くまで買われたが、その後は上昇一服となった。午前9時現在、146円85~87銭と前日(午後5時、146円03~04銭)比82銭のドル高・円安。
前日の海外市場では、欧州時間に入ってトランプ関税政策を受けて改めて買いが再燃し、米国時間の序盤には146円40銭前後に浮上。その後も米長期金利の上昇を背景に買いが続き、中盤には一時147円近くまで上値を伸ばした。同水準では戻り売りも出て、終盤には146円50銭台に伸び悩んだ。
東京時間の早朝もおおむね同水準で推移したが、午前9時にかけて146円80銭台に強含みとなっている。トランプ大統領が7日に通知した日本に対する新たな関税率は25%となった。各国にも高関税を通知したが、これにより、米国のインフレ懸念が再燃。FRBの利下げが遠のいた、との見方から米長期金利が上昇し、前日の海外時間もドル円は上値を切り上げる展開だった。
ただ、今週に入ってからのドル円は「かなり上昇ピッチが速いため、いったんは水準調整となるのではないか」(大手邦銀)と指摘される。また、「現状では147円台を超えてドルを買っていく材料は見当たらない」(同)こともあり、買い一巡後は落ち着きどころを探る展開となりそうだ。
ユーロも対円は上昇。対ドルは小安い。午前9時現在、1ユーロ=172円16~19銭(前日午後5時、171円73~75銭)、対ドルでは1.1723~1724ドル(同1.1759~1760ドル)。