〔東京外為〕ドル、一時145円台前半=実需買い一巡後は伸び悩む(17日正午) 2025年06月17日 12時01分

 17日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需筋の買いなどが入り、一時1ドル=145円台前半に上昇した。その後は買い一巡となり、やや伸び悩んでいる。正午現在は、1ドル=144円92~95銭と前日(午後5時、144円17~19銭)比75銭のドル高・円安。
 前日の海外市場では、欧州時間は東京時間終盤に買われた反動から売り戻され、144円前後に下落。いったん買い戻されたものの、米国時間の序盤には143円60銭台に再び売り直された。ただ、売り一巡後は米長期金利の上昇や米株高などに支援され、一時144円80銭台まで上値を伸ばした。終盤は144円70銭台に伸び悩んだ。
 東京の早朝もおおむね同水準で推移。午前9時以降は実需筋の買いが優勢となり、仲値にかけては145円10銭前後に水準を切り上げた。ただ、同水準では戻り売りに押され、正午に向けては144円90銭台に伸び悩む展開となった。仲値前後は実需筋の買いが優勢だったほか、「中東情勢を懸念した有事のドル買いも若干みられたようだ」(為替ブローカー)と指摘される。また、この後結果が判明する日銀決定会合は現状維持が見込まれており、「その通りの結果だと目立つ反応はないだろう」(大手邦銀)という。
 午後の植田日銀総裁の会見を巡っては「もとより追加利上げには慎重な姿勢を示すと予想されるものの、過度にハト派な見解が示されると、円売りの反応を招きやすいのではないか」(同)との声が聞かれる。
 ユーロは午前9時以降、対円で上昇、対ドルでは小安い。正午現在は、1ユーロ=167円53~55銭(前日午後5時、166円93~96銭)、対ドルでは1.1558~1559ドル(同1.1578~1579ドル)。

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