〔東京外為〕ドル、144円台後半=日銀総裁会見前に調整売り(17日午後3時) 2025年06月17日 15時02分

 17日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、植田日銀総裁の会見を控えた持ち高調整の売りに押され、1ドル=144円台後半で軟化した。午後3時現在、144円67~68銭と前日(午後5時、144円17~19銭)比50銭のドル高・円安。
 午前は、日経平均株価の上昇や輸入企業の買いを受けて、145円10銭台に上昇。トランプ米大統領が中東情勢に対応するため、G7を途中退席すると伝わると、イランとイスラエルの紛争に米国が軍事介入するとの思惑が浮上し、有事のドル買いも入った。正午に向けては、144円80銭~145円近辺で推移した。
 午後0時半ごろ、日銀は市場予想通り政策金利を据え置き、来年4月からの国債買い入れ減額ペースを四半期2000億円に縮小した。ドル円は材料出尽くしの売りや、植田日銀総裁の会見を控えた調整売りに押され、144円30銭台に下落。午後3時に向けては下げ止まり、144円70銭台近辺に戻した。
 午後3時半から、植田総裁が会見を行う。市場からは「中東情勢の緊迫化により、利上げに前向きな姿勢は示さないのではないか」(国内銀行)との声が聞かれた。
 ユーロは正午に比べ対円で下落、対ドルは小動き。午後3時現在、1ユーロ=167円20~23銭(前日午後5時、166円93~96銭)、対ドルでは1.1557~1557ドル(同1.1578~1579ドル)。

注目ニュース