〔東京外為〕ドル、143円台後半=米関税の不透明感で弱含み(12日午後3時) 2025年06月12日 15時05分
12日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、トランプ米政権の関税政策の先行き不透明感などを背景に、1ドル=143円台後半で弱含んでいる。午後3時は、143円73~74銭と前日(午後5時、145円12~13銭)比1円39銭の大幅ドル安・円高。
午前は、日経平均株価の下落や時間外取引での米長期金利低下を受けて売りが先行し、143円70銭台に下落した。その後は、下げ止まり、144円を挟んで一進一退。午後は、トランプ政権による関税政策への警戒感などから、143円70銭台に軟化した。
ドル円は、弱地合いが継続。ベセント米財務長官が、貿易交渉を進めている相手国に関し、相互関税の上乗せ分の適用停止を延長する考えを示した一方、トランプ大統領は「貿易交渉の期限延長の用意があるが、必要とは考えていない」などと明言。市場では、トランプ米政権の関税政策を巡る不確実性が依然として高い。また、イスラエルとイランの軍事衝突への警戒感も、ドル円の弱材料になっている。市場関係者は「ドル円は戻りが鈍く、海外時間に下を試す可能性がある」(外為仲介業者)との見方を示している。
ユーロは正午に比べ対円で小幅もみ合い、対ドルは強含み。午後3時は、1ユーロ=165円68~69銭(前日午後5時、165円72~74銭)、対ドルでは1.1527~1528ドル(同1.1419~1419ドル)。