〔東京外為〕ドル、143円台半ば=中東情勢悪化で有事のドル買い(13日午後3時) 2025年06月13日 15時13分

 13日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、中東情勢の悪化による有事のドル買いで、1ドル=143円台半ばに上昇した。午後3時現在、143円50~52銭と前日(午後5時、143円86~88銭)比36銭のドル安・円高。
 午前は、「イスラエルがイランを攻撃した」と報じられると、リスク回避の円買いが強まり、142円80銭台に急落。その後は、実質的な五・十日による国内輸入企業の買いなどで、143円20銭台に持ち直した。
 午後は、中東情勢の緊迫化で有事のドル買いが入ったほか、週末を控えた持ち高調整の買いなどで、一時143円80銭台に切り返した。
 ドル円は、有事のドル買いなどで、朝方の下落分を取り戻す展開。イランの最高指導者が「イスラエルは厳しい処罰を覚悟しなければならない」と報復を示唆したほか、イスラエルのメディアが「イランが過去数時間で100機以上のドローンを発射した」と報じるなど、中東情勢緊迫化への警戒感は根強い。市場関係者からは「リスク回避の円買いと、有事のドル買いのどちらが勝るか、見極めたい」(外為仲介業者)との声が出ていた。
 ユーロは正午に比べ対円で上昇、対ドルは小幅安。午後3時現在、1ユーロ=165円48~49銭(前日午後5時、165円83~84銭)、対ドルでは1.1530~1530ドル(同1.1526~1526ドル)。

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