戻り歩調継続 2025年06月13日 14時28分
岩井コスモ証券投資情報センター長・林卓郎氏
米国と各国との関税交渉が一定の範囲に落ち着けば、日経平均株価は戻り歩調が継続するだろう。企業の旺盛な自社株買いなどに支えられ、8~9月にかけて4万円を試す展開を予想する。
米国では弱い経済指標も出始め、景気は鈍化しそうだが大きく後退することはない。合意に向けヤマ場を迎えている日本を含めた各国との関税交渉が極端な結果とならなければ、日経平均は4月上旬に付けた安値からの戻り歩調が継続する。
国内では自社株買いが過去最高のペースで進んでいるほか、M&A(合併・買収)なども活発だ。3月末から外国人の日本株買い越し基調が続いていることも安心材料となる。中小型株は昨年の高値をうかがう勢いで、相場の地合いはしっかりしている。大型株の回復が続けば、日経平均が年初来高値の4万円まで上昇してもおかしくない。ただ、上抜けるのは難しく、3万8000~4万円程度のボックス相場となるだろう。