〔東京外為〕ドル、143円台後半=米金利低下などで下落(12日正午) 2025年06月12日 12時03分
12日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、時間外取引で米長期金利が低下したことなどに圧迫され、1ドル=143円台後半に下落した。日経平均株価の下落も圧迫要因となった。正午現在、143円95~96銭と前日(午後5時、145円12~13銭)比1円17銭の大幅ドル安・円高。
前日の海外市場では、欧州時間の序盤はいったん緩んだ後は買い戻され、米国時間の序盤には145円40銭台まで上値を切り上げた。その後は米CPIが弱い結果となり、一気に144円30銭前後に急落。中盤は145円台を回復する場面もあったが、終盤は再び売り優勢となり、144円50銭台に反落した。
東京早朝は改めて売りが強まり、144円20銭台に軟化した。市場では「トランプ大統領が各国との貿易交渉を完了させる期限について、『延長しても構わないが、その必要性はない』と発言したことが売りを誘った」(為替ブローカー)とされる。午前9時以降は、日経平均の下落に加え、米長期金利が低下したことで下値模索となり、仲値すぎには一時143円70銭台まで下げた。正午にかけては押し目買いで持ち直している。
午後は「いったん売りも一巡して144円前後を軸にもみ合いながら、日本時間今夜の米卸売物価などの発表待ちとなるのではないか」(大手邦銀)とみられる。
ユーロも午前9時以降、対円は軟化。対ドルは小高い。正午現在、1ユーロ=165円71~72銭(前日午後5時、165円72~74銭)、対ドルでは1.1511~1511ドル(同1.1419~1419ドル)。