〔東京外為〕ドル、144円台前半=強い米指標や米株高で上昇(28日午前9時) 2025年05月28日 09時03分
28日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、強い米指標や米株高などに支援され、1ドル=144円台前半に上昇している。午前9時現在、144円12~14銭と前日(午後5時、143円73~74銭)比39銭のドル高・円安。
前日の海外市場では、欧州時間も買いが続き、144円10銭台まで上昇した。米国時間は5月の米消費者景気信頼感指数が強かったほか、米株式市場が欧州連合(EU)に対する50%の関税の発動延期を好感して大幅高となったことにも支援され、中盤には144円40銭前後まで上値を切り上げる場面もあった。終盤は買い一服となり、144円20銭台に伸び悩んだ。
東京時間の早朝は144円10銭台へとやや軟化している。日本の超長期金利の低下に加え、強い米指標や米株の大幅高などに支援され、「ドル円の地合いはなお底堅い」(FX業者)とみられる。ただ、前日の東京時間昼前の142円に近い水準から大幅に上昇した後でもあり、「いったんは戻り売りも出やすいのではないか」(大手邦銀)という。
米株高になびいて日本株も上昇すると、改めてリスク選好の買いが入りやすいが、「前日からの上昇ピッチが速かったこともあり、戻り売りをこなしながら水準調整となる可能性もある」(同)との声が聞かれる。
ユーロも対円は上昇、対ドルは横ばい圏。午前9時現在、1ユーロ=163円38~39銭(前日午後5時、162円99~163円01銭)、対ドルでは1.1338~1338ドル(同1.1340~1341ドル)。