米、ガザ停戦交渉で新提案=「数日内に合意」も―報道 2025年05月29日 14時20分

【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉が停滞する中、仲介者の米国が新たな停戦案を提示した。イスラエルの複数のメディアが29日、報じた。ハマスはこれより先、米国との間で停戦案の大枠で合意したと主張。米ニュースサイト「アクシオス」によると、米情報筋は双方が歩み寄れば「数日内に合意できる」との見通しを示した。
報道によると、新案が設定する停戦期間は60日間で、ハマスはガザに拘束中とされる人質58人のうち、生存者10人と18人の遺体を引き渡し、イスラエルは収監するパレスチナ人1000人以上を釈放する。ガザに現在展開するイスラエル軍部隊は、今月中旬の戦闘拡大以前の地点まで退く。イスラエルと米国が主導し中立性が疑問視されている人道支援に関し、国際機関の活動を再開させるという。