〔東京外為〕ドル、一時145円台後半=米の円安是正要求を警戒(15日午後3時) 2025年05月15日 15時03分
15日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米国による円安是正要求への警戒感などから、一時1ドル=145円台後半に下落した。午後3時現在は、145円97~146円00銭と前日(午後5時、146円97~98銭)比1円00銭の大幅ドル安・円高。
午前は、日経平均株価の大幅下落を受けてリスク回避の動きが広がったほか、五・十日に伴う国内輸出企業の売りに押され、146円05銭付近へ下落。その後は買い戻され、146円20~30銭台で推移した。
午後は、日銀の利上げ観測を受けた長期金利上昇や、米国の円安是正要求への思惑などから売りが再燃し、145円90銭台に下落した。
ドル円は弱地合い。米韓が為替政策を協議したとの報道でドルが対韓国ウォンで売られたことや、米の円安是正要求で日銀が利上げするとの思惑などから、水準を切り下げた。 この後は、米国時間に小売売上高やパウエルFRB議長の講演を控えていることから、「一段と売られることはなく、ドル円は146円台前半で様子見になる」(国内銀行)との見方が多い。
ユーロは正午に比べ対円で下落、対ドルは小動き。午後3時現在、1ユーロ=163円40~43銭(前日午後5時、164円82~84銭)、対ドルでは1.1193~1193ドル(同1.1214~1215ドル)。