〔東京外為〕ドル、146円台前半=株安や実需売りなどで下落(15日正午) 2025年05月15日 12時03分
15日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需筋の売りが優勢となったことから1ドル=146円台前半に下落している。実需売りに加え、株安も圧迫要因となり、一時146円近くまで下押す場面もあった。正午現在、146円21~23銭と前日(午後5時、146円97~98銭)比76銭のドル安・円高。
前日の海外市場では、欧州時間の序盤は対韓国ウォンでドルが急落した余波でドル円は一時145円60銭前後まで下げた。その後は戻り歩調となり、米国時間の序盤は146円台前半を回復。中盤以降は、米長期金利の上昇を背景に買い戻され、終盤は146円70銭台に持ち直した。
東京時間の早朝は146円60銭前後で推移した後は調整的な売りで一時146円40銭台に小反落した。午前9時前後は146円70銭台に浮上したが、その後は実需筋の売りが強まり、仲値すぎには146円近くまで下押した。正午にかけては若干買い戻され、146円20~30銭前後で下げ渋っている。実需売りに加えて「日経平均が大幅安となったこともドル円の重しとなった」(為替ブローカー)という。
このほか、前日に韓国ウォン高・ドル安になった影響で「米国が円安是正を求めることへの警戒感も根強い」(大手邦銀)との声も聞かれた。午後は、日本時間今夜に米PPI発表やパウエルFRB議長講演などを控えて「様子見ムードが強まるのではないか」(同)とみられる。
ユーロも午前9時以降、対円は下落。対ドルは小高い。正午現在、1ユーロ=163円69~70銭(前日午後5時、164円82~84銭)、対ドルでは1.1194~1195ドル(同1.1214~1215ドル)。