三井住友FG、ソフトバンクが提携=キャッシュレスで強者連合 2025年05月15日 15時11分

三井住友フィナンシャルグループ(FG)傘下の三井住友カードとソフトバンクは15日、デジタル金融サービス分野で包括的な業務提携に合意したと発表した。三井住友FGの個人向け総合金融アプリ「Olive(オリーブ)」に、ソフトバンク系のスマートフォン決済「PayPay(ペイペイ)」を組み込み、支払いやチャージができるようにする。急速に普及するキャッシュレス決済分野で強者連合を組む。
オリーブでのクレジットカード利用などでたまるVポイントとPayPayポイントの交換も可能にし、双方の顧客基盤をつなげる。ポイント制度で顧客を囲い込む「経済圏」の拡大競争が一段と激しさを増しそうだ。
三井住友FGの中島達社長は記者会見で、「わが国のキャッシュレスをリードする大連立が実現する」と強調。ソフトバンクの宮川潤一社長は「たくさんの(自社の)デジタルサービスを提供する機会を頂いた」と述べた。
提携ではさらに、ソフトバンクの健康・医療サービスや保険サービスをオリーブに提供するほか、ソフトバンクが持つ生成AI(人工知能)も活用。3年後に三井住友カードのコールセンターでの問い合わせ対応の過半を自動化することを目指す。双方の決済・人流データを組み合わせ、加盟店への集客提案も検討する。