トレンドは強い 2025年05月14日 14時29分
丸三証券エクイティ部長・丸田知広氏
トランプ米政権の不確実性により、米国から日本などに投資資金が分散されておりトレンドは強い。日経平均株価は当面3万5000~3万8500円のレンジ相場が続くが、10月末からの中間決算発表で業績見通しを確認し4万円程度まで上昇していくと予想する。
トランプ政権の政策不透明感でグローバル投資家は、米国から欧州や日本に資金を振り向けている。日本企業はガバナンス改革が評価されており、自社株買いや増配などの株主還元策も強化してきた。また、トランプ政権が前政権策定の人工知能(AI)向け半導体の輸出規制を撤回するとの報道はサプライズで、相場をけん引してきたハイテク株の回復も追い風だ。
ただ、3万8000~3万9500円付近では戻り売りの圧力が強い。レンジ相場を上抜けるには、日米が関税協議で合意し企業がより確度の高い業績見通しを出すことが必要となるだろう。