〔東京外為〕ドル、147円台半ば=米CPI鈍化で下落(14日午前9時) 2025年05月14日 09時02分
14日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、4月の米消費者物価指数(CPI)が鈍化したことなどに圧迫され、1ドル=147円台半ばに下落している。米中関税引き下げ合意で急伸した後を受けた調整売りも優勢だった。午前9時現在、147円51~52銭と前日(午後5時、147円85~87銭)比34銭のドル安・円高。
前日の海外市場では、欧州時間は買い戻しが優勢となり、米国時間の序盤には148円20銭台に浮上。もっとも、4月の米消費者物価指数(CPI)の伸び率が鈍化したことで売りに転じ、147円60銭台に反落。その後は買い戻しが入ったものの、終盤に向けては調整売りが強まり、147円40銭台に水準を下げた。
東京時間の早朝は147円30銭台で推移した後はやや買いが優勢となっている。4月の米CPIは前年同月比2.3%上昇(前月2.4%上昇)。伸び率は3カ月連続で鈍化し、2021年2月以来4年2カ月ぶりの低水準となった。市場では「米CPI鈍化に加え、調整売りが根強いこともあり、ドル円はなお上値の重さが意識される」(FX業者)と指摘される。
一方で「さらにドルを売る材料も見当たらない」(大手邦銀)ほか、「下がったところでは押し目買いも根強い」(同)という。このため、目先は「いったん調整売りも一巡して現行水準を中心にもみ合うのではないか」(同)との声が聞かれる。
ユーロは対円、対ドルで堅調。午前9時現在、1ユーロ=165円00~04銭(前日午後5時、164円34~34銭)、対ドルでは1.1185~1186ドル(同1.1115~1115ドル)。