レンジ相場続く 2025年04月18日 14時11分
水戸証券投資情報部長・門馬且康氏
日経平均株価は当面、3万3000円を中心に上下2000円程度のレンジ相場が続くだろう。
日経平均を一つの会社と見なした場合の株価収益率(PER)は直近10年間、14~16倍で推移した。足元の日経平均の1株当たり利益(EPS)は2480円前後で、PERは下限の14倍程度になる。米国の関税政策がどのぐらい悪影響を及ぼすのか見通しづらく、業績不安は残る。企業の決算発表が本格化するが、2026年3月期の業績見通しは、例年以上に保守的となるだろう。
日経平均への寄与度の高いハイテク企業は、生成AI(人工知能)やデータセンター向け需要で引き続き伸長が見込めるが、民生用製品向けの電子部品需要は回復しているのだろうか。また、トランプ関税導入後の影響なども改めて確認する必要がある。
このため、7月下旬に始まる25年4~6月期決算でこうした懸案事項を確認するまではレンジ内の動きにとどまろう。