米大統領「非常に良い対話」=カナダ首相、報復関税を警告―電話会談 2025年03月29日 09時04分

カナダのカーニー首相(左)とトランプ米大統領(AFP時事)
カナダのカーニー首相(左)とトランプ米大統領(AFP時事)

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は28日、カナダのカーニー首相と電話会談した。終了後、ホワイトハウスで記者団に「非常に良い対話だった。カナダとは非常に良い関係になるだろう」と話した。カーニー氏も声明で、「たいへん建設的だった」とした一方、米政権が4月2日に発表する相互関税をカナダに課せば、報復関税を発動すると警告した。
 カーニー氏が14日に就任した後、トランプ氏と会談するのは初めて。
 カナダ政府によると、会談では、4月28日に予定されているカナダの下院総選挙後、経済と安全保障に関する包括的な交渉を始めることで合意。それまでの間、経済閣僚らによる対話を強化することで一致した。
 カーニー氏は記者会見で「深い経済統合と安保協力に基づく米国との古い関係は終わった」と改めて語った。50億カナダドル(約5200億円)規模の基金を設置し、港湾や鉄道などのインフラ整備を進めると表明。貿易相手国の多様化を進め、米国への依存度を下げる狙いだ。 

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