〔東京外為〕ドル、149円台後半=米景気悪化懸念で下落(31日午前9時) 2025年03月31日 11時54分
31日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米景気悪化懸念から売りが強まり、1ドル=149円台後半に下落している。「景気悪化にインフレが重なるスタグフレーションへの警戒感も強い」(為替ブローカー)という。午前9時現在、149円61~62銭と前週末(午後5時、150円38~40銭)比77銭のドル安・円高。
前週末の海外市場では、欧州時間は買い戻しが入り、米国時間の序盤には150円80銭台に浮上。もっとも、米国時間に入ると、強めの米物価指標と弱い景況指数を受けてスタグフレーションへの警戒感が強まり、中盤には149円90銭前後に下落。いったん持ち直したが、終盤には149円70銭台に下げた。
週明け東京早朝は149円50銭台で推移した後はやや売られ、149円台前半に下げる場面もみられている。前週末の米国市場では、スタグフレーション懸念で米株が急落したが、これを受けて「日経平均株価も大幅安になるとドル円は改めて売りが出やすい」(先のブローカー)とみられ、日経平均次第ではドル円も下値模索となりそうだ。
ドル円は「下値では押し目買いも入りやすい」(大手邦銀)ものの、「年度末とあって投資家は全般にポジションを持ちにくく、場合によっては下げ足が速まる可能性もある」(同)との声が聞かれる。
ユーロも対円は下落。対ドルは強含み。午前9時現在、1ユーロ=161円93~94銭(前週末午後5時、162円21~23銭)、対ドルでは1.0823~0824ドル(同1.0785~0786ドル)。