「進展ない」「まだ希望」=タイのビル崩落現場、見守る親族 2025年03月31日 16時18分

31日、バンコクのビル崩落現場前で待機するタイ人やミャンマー人の行方不明者の親族ら
31日、バンコクのビル崩落現場前で待機するタイ人やミャンマー人の行方不明者の親族ら

 【バンコク時事】建築中の高層ビルが崩落したタイの首都バンコクの現場では31日、がれきの下に取り残された作業員の親族らが救助隊の捜索を見守った。28日の発生から生存率が急激に低下するとされる72時間が経過し、絶望感が広がる一方、わずかな希望を持ち続ける人もいた。
 タイ人のドリアンさん(47)は、弟夫妻が見つかっていない。弟は電気技師として26階で働いていた。同僚のミャンマー人4人も救助されておらず、4人の親族らと崩落現場前で待ち続けている。「地震発生の初日からいるが進展はない。希望は残っていないと思う。悲しみに押しつぶされそうだ」と訴えた。
 カンボジア人の女性(40)は、約2週間前から作業現場で働いていたいとこと、その夫が行方不明のままだ。「がれきの中に生命反応があると聞いて、まだ希望を持っている。救助作業が進むよう暑くならないでほしい」と願った。 

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