〔東京外為〕ドル、148円台後半=日経平均大幅安を受けて急落(31日正午) 2025年03月31日 12時21分
31日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の大幅安を受けて売りが強まり、1ドル=148円台後半に急落している。朝方からドル円は軟調だったが、149円割れの段階で「ストップロスの売りが加速した」(大手邦銀)という。正午現在、1ドル=148円88~90銭と前週末(午後5時、150円38~40銭)比1円50銭の大幅ドル安・円高。
前週末の海外市場では、欧州時間は買い戻しが入り、米国時間の序盤には150円80銭台に浮上。もっとも、米国時間に入ると、強めの米物価指標と弱い景況指数を受けてスタグフレーションへの警戒感が強まり、中盤には149円90銭前後に下落。いったん持ち直したが、終盤には149円70銭台に下げた。
週明け東京時間早朝は149円50銭台で推移した。午前9時前後は「実需筋の買いが入ったようだ」(為替ブローカー)とされ、一時的に持ち直したが、その後は「日経平均の下落を眺めてリスク回避のドル売り・円買いが優勢になった」(同)という。
午前11時すぎまでは149円の手前で下げ渋っていたが、「149円前後でまとまった売りが出た」(先の大手邦銀)とされ、「ストップロスの売りを巻き込みながら下げ足が速まった」(同)と指摘される。午後は「日経平均が下げ止まるかどうかが焦点で、一段安になればドル円も下値模索になるだろう」(同)との声が聞かれる。
ユーロも午前9時以降、対円は続落。対ドルは堅調。正午現在、1ユーロ=161円40~42銭(前週末午後5時、162円21~23銭)、対ドルでは1.0840~0841ドル(同1.0785~0786ドル)。