〔東京株式〕安値もみ合い=期末で動きづらく(31日後場中盤) 2025年03月31日 14時03分

 (13時58分)日経平均株価はこの日の安値圏でもみ合っている。「3月期末で機関投資家は動きにくい。悪材料が出尽くしたとも言えず、個人の買いも強まりにくい」(国内証券)とされ、後場も全面安状態が続いている。

 (前引け)【プライム】前場の日経平均株価の終値は前営業日比1428円81銭安の3万5691円52銭と大幅続落。東証株価指数(TOPIX)は89.87ポイント安の2667.38。前週末の米国市場でインフレ懸念と景気悪化不安が強まってリスク回避の売りが広がった流れを受け、東京市場は全面安状態になった。
 97%の銘柄が値下がりし、上昇は3%にとどまった。出来高は9億8204万株、売買代金は2兆1624億円。
 業種別株価指数は33業種すべて下落し、石油・石炭製品、非鉄金属、保険業、その他製品、電気機器の下落率が大きかった。
 【スタンダード】スタンダードTOP20は続落。出来高2億4640万株。
 【グロース】グロース250とグロースCoreは下落。

 (10時10分)日経平均株価は3万6000円を割り込んだ。プライム銘柄の96%が下落し、日経平均の構成銘柄で上昇しているのはニトリHD〈9843〉だけ。東証の業種別株価指数は33業種すべてマイナスになるなど、東京市場は全面安状態だ。米国で前週末に発表された経済統計では、物価上昇圧力の根強さと景気の弱さが同時に示され、スタグフレーション懸念につながった。シカゴのボラティリティー指数(VIX)が上昇するなど、投資家の不安心理は強まっている。ソフトバンクG〈9984〉が米国で人工知能(AI)を備えた工場団地を作る検討を始めたと前週末に報じられたが、同株は5%前後下落。「前向きのニュースにもあまり反応しない」(大手証券)という。
 
 (寄り付き)前場の日経平均株価は前営業日比680円15銭安の3万6440円18銭と大きく値下がりして始まった。前週末に米国株が急落した流れを引き継ぎ、幅広い業種で売りが先行している。

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