〔NY外為〕円、148円台後半(22日朝) 2025年08月22日 22時07分

 【ニューヨーク時事】週末22日午前のニューヨーク外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演を前に円売り・ドル買いがやや優勢となり、円相場は1ドル=148円台後半に下落している。午前9時現在は148円60~70銭と、前日午後5時(148円33~43銭)比27銭の円安・ドル高。
 パウエルFRB議長は米東部時間22日午前10時から、年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演する。9月16~17日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ再開を示唆するかどうか、またその後の緩和ペースに関する発言が焦点。
 市場は8月1日の雇用統計の悪化を受け、一時はほぼ完全に9月の0.25%利下げを織り込んだ。しかし、インフレ再燃を懸念させる物価統計が発表されたことで、現在の確率は約7割程度に低下。パウエル氏が高関税政策による影響を見極めたいとする従来の慎重姿勢を維持する可能性を警戒し、朝方はドルを買い戻す動きが先行している。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1600~1610ドル(前日午後5時は1.1601~1611ドル)、対円では同172円60~70銭(同172円12~22銭)と、48銭の円安・ユーロ高。

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