〔東京外為〕ドル、148円台後半=FRB議長講演控え買い戻し(22日午後5時) 2025年08月22日 17時14分

 22日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を控える中、買い戻しが優勢となり、一時1ドル=148円台後半と1日以来、3週間ぶりの高値水準を付けた。終盤に向けては、148円半ばまで押し戻された。午後5時現在、148円60~61銭と前日(午後5時、147円57~59銭)比1円03銭の大幅ドル高・円安。
 東京時間の早朝は、148円20~30銭台で小動きとなった。午前8時半に発表された7月のコアCPI上昇率が前年同月比3.1%と市場予想の3.0%を上回ったが、反応薄だった。午前9時以降は、週末に伴う国内輸入企業の買いなどで12日の高値を抜けると、ストップロスの買いが強まり、148円70銭付近まで水準を切り上げた。正午にかけては買いが一服となり、148円40~50銭程度で推移。
 午後は、持ち高調整の買いでじり高となり、148円80銭付近まで上昇した。終盤は、欧州勢の売りなどで、148円40銭台まで軟化し、午後5時に向けては148円50銭台で小動きとなっている。
 日本時間午後11時から、パウエルFRB議長が講演を行う。これまで政策変更は「データ次第」と繰り返し、早期利下げに慎重な姿勢を示している。今回も「経済指標やトランプ関税の影響を見極めて判断する、とのスタンスを維持するのではないか」(外為仲介業者)といい、「ドル円の反応は限定的」(国内銀行)との見方が少なくない。
 ユーロは対円で小幅高、対ドルで下落。午後5時現在、1ユーロ=172円28~31銭(前日午後5時、172円04~07銭)、対ドルでは1.1594~1594ドル(同1.1657~1658ドル)。

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