〔東京外為〕ドル、146円台前半=決め手欠く中、もみ合い(11日午前9時) 2025年07月11日 09時02分
11日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、決め手となる材料を欠く中、1ドル=146円台前半でもみ合っている。午前9時現在、146円27~27銭と前日(午後5時、146円27~29銭)比ほぼ同水準。
前日の海外市場では、欧州時間は売りが優勢となり、いったん146円前後に下落。同水準では買い戻され、米国時間の序盤は146円30銭台に浮上した。中盤には、米労働関連指標が強めとなり、米長期金利が上昇。これに伴ってドル円は一時146円70銭台まで上値を伸ばした。終盤は米金利の上昇一服を背景に146円10銭台に反落した。
東京時間の早朝もおおむね同水準で推移している。前日の海外市場は最新週の新規失業保険申請件数が予想外の減少を示し、米長期金利が上昇。ドル円は買われたものの、米金利上昇の一服を受けて反落。結果的に海外時間の値動きは「上にいってこいで、方向感を欠いた」(FX業者)とされ、東京時間も「上下に動きにくい地合いになるだろう」(同)と指摘されている。
前日の東京時間は一時146円を割り込んだものの、「押し目買いが入って底堅さもある」(大手邦銀)という。一方、「147円台に乗せるほどの強材料も見当たらない」(同)こともあり、「とりあえず146円台前半が当面の落ち着きどころになるのではないか」(同)との声が聞かれる。
ユーロは対円、対ドルで下落。午前9時現在、1ユーロ=171円15~18銭(前日午後5時、171円63~65銭)、対ドルでは1.1701~1701ドル(同1.1733~1733ドル)。