〔東京外為〕ドル、144円台前半=買い一巡後は伸び悩む(27日正午) 2025年06月27日 12時03分

 27日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の大幅高を受けた買いが一巡した後は実需売りに押され、1ドル=144円台前半に伸び悩んでいる。一時144円台後半に上昇したが、その後は戻り売りで反落した。正午現在、144円31~33銭と前日(午後5時、144円06~06銭)比25銭のドル高・円安。
 前日の海外市場では、欧州時間は東京時間終盤に売られた反動から買い戻され、米国時間の序盤には144円50銭前後に浮上。その後は144円00~50銭前後のレンジ圏内で上下動し、終盤は144円30銭台で推移した。トランプ大統領によるFRB次期議長の早期指名検討を受けた売りがおおむね一巡し、全般は方向感を欠いた。
 東京早朝は、やや買われて144円50銭台に浮上。午前9時以降、日経平均の上昇を背景に買いが強まり、144円80銭前後まで上値を伸ばした。もっとも、同水準では実需筋の売りが強まり、午前11時前後には144円20銭付近に下落。正午にかけては若干持ち直している。
 6月の東京都区部CPIをめぐっては「一時的にやや振れた程度だった」(為替ブローカー)とされ、大きな反応は見られず。一方、日経平均が大幅高となったことで「リスク選好の円売りが優勢になった」(同)という。もっとも、仲値前後は「月末を控えて実需筋の売りが目立った」(大手邦銀)ことから、おおむね上にいってこいだった。午後も方向感は出にくいとみられる。
 ユーロも午前9時以降、対円は伸び悩み。対ドルは横ばい圏。正午現在、1ユーロ=168円85~87銭(前日午後5時、168円69~71銭)、対ドルでは1.1699~1700ドル(同1.1710~1710ドル)。

市況・概況