〔NY金〕3日続伸、3452.80ドル=中東情勢緊迫化で最高値更新(13日) 2025年06月14日 04時10分
【ニューヨーク時事】週末13日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、イスラエルとイランの情勢緊迫化を背景に安全資産とされる金が買い進まれ、3営業日続伸した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は、前日比50.40ドル(1.48%)高の1オンス=3452.80ドル。中心限月清算値ベースでは、4月下旬以来約1カ月半ぶりに史上最高値を更新した。週間では3.17%高。
イスラエルは13日、イラン中部のウラン濃縮施設やミサイル工場を含む複数の軍事目標に空爆を加え、多数の軍トップを殺害したと発表した。これに対しイランは、100機以上のドローンをイスラエルに向けて発射したものの、イスラエル軍は大半を迎撃したと明らかにした。市場では中東全域に波及する紛争への懸念が強まり、安全資産としての金が買い進まれる展開となった。
金相場の引け後には、イスラエル軍の発表として、同国に向けてイランからミサイルが発射されたと伝わった。イラン国営メディアも、イスラエルに向けて数百発の弾道ミサイルを発射する反撃作戦が始まったと確認した。両国の攻撃応酬を受けてリスク回避の買いが加速し、時間外取引では一時、一段高となった。