〔東京外為〕ドル、145円近辺=米CPI待ちで小動き(11日午後3時) 2025年06月11日 15時19分

 11日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、今夜発表の米消費者物価指数(CPI)を控えて、1ドル=145円近辺で小動きとなっている。午後3時は、144円98~99銭と前日(午後5時、144円72~74銭)比26銭のドル高・円安。
 東京市場の朝方は、「中国高官が米中は貿易の枠組みで合意に達したと表明した」と一部メディアが報じるとドル買い・円売りで反応し、145円10銭台に上昇。その後は、中国のレアアースや米国の半導体の輸出規制を巡る具体的な発表がなかったため、144円60銭台に押し戻された。正午に向けては、輸入企業の買いや米長期金利低下による売りなどが交錯し、144円80銭~145円10銭台でもみ合った。
 午後は、新規の売買材料が乏しい上、米CPIの発表を控えて様子見ムードが強まり、同水準で一進一退だった。
 5月の米CPI上昇率の市場予想(ロイター調査)は前月比0.2%と4月から横ばい、コアは0.3%と前月の0.2%から拡大している。市場では「予想通り、コアが加速すれば金利上昇・ドル高が進むか、インフレ懸念から株安・ドル売りが強まるか確認したい」(国内銀行)との声が出ていた。
 ユーロは正午に比べ対円で小幅高、対ドルは小動き。午後3時は、1ユーロ=165円59~62銭(前日午後5時、164円87~90銭)、対ドルでは1.1422~1422ドル(同1.1391~1391ドル)。

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