中国人船長に懲役3年=海底ケーブル切断―台湾 2025年06月12日 19時40分

台湾海巡署の船に包囲される貨物船「宏泰」(右)=2月25日(同署提供)(EPA時事)
台湾海巡署の船に包囲される貨物船「宏泰」(右)=2月25日(同署提供)(EPA時事)

 【台北時事】台湾南部・台南沖で2月、中国人が乗った貨物船が海底通信ケーブルを切断したとされる事件で、台南地方法院(地裁)は12日、電信管理法違反罪に問われた中国人船長に懲役3年の判決を言い渡した。台湾当局は、中国が軍事衝突に至らない「グレーゾーン」攻撃を仕掛けたとみて警戒を強めている。
 判決によると、貨物船「宏泰58」の船長は2月22~25日、海底ケーブルが敷設された台南沖海域で、船員に長さ約160メートルのいかりを下ろすよう指示した。船は「Z」を書くように航行し、台南と台湾海峡の澎湖諸島を結ぶケーブルを切断。通信会社に修理費用1700万台湾ドル(約8300万円)以上の損害を与えた。 

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