〔東京株式〕もみ合い=様子見ムード強まる(11日後場中盤) 2025年06月11日 13時34分

 (13時30分)日経平均株価は3万8000円台前半でもみ合っている。手かがり材料に乏しく様子見ムードが強まっている。市場関係者は「米中貿易協議での合意は株価の押し上げ材料としては弱かった。(市場は)日米首脳会談まで材料待ちの状態になる」(邦銀)と話していた。

 (後場寄り)後場の日経平均株価は前日比151円54銭高の3万8363円05銭で始まり、前場の終値付近で足踏み状態となっている。米中貿易協議について市場では「5月の閣僚級協議で一致した内容を履行しようと合意しただけだ。悪い話ではないが、具体性に乏しい」(大手証券)との見方がある。引き続き相場全体の方向感を決める材料には乏しく、様子見姿勢の投資家が多いとみられる。

 (前引け)【プライム】米株高と円安を受け、値がさの半導体関連株がけん引し、日経平均株価は上昇した。午前の終値は前日比173円86銭高の3万8385円37銭。しかし、金融株などが売られ東証株価指数(TOPIX)は、0.75ポイント高の2786.99とほぼ横ばいだった。
 70%の銘柄が値上がりし、27%が値下がりした。出来高は7億4857万株、売買代金は1兆9932億円。
 業種別株価指数(33業種)はサービス業、精密機器、電気機器などが上昇。下落はその他製品、保険業、非鉄金属など。
 【スタンダード】スタンダードTOP20は上昇。出来高2億3069万株。
 【グロース】グロース250、グロースCoreは堅調。

 (10時15分)日経平均株価は心理的節目である3万8500円を一時回復する場面があったが、その後は利益確定売りに押され、上げ幅を縮めている。朝方、指数をけん引した半導体関連株の一角が伸び悩んでいることが重しとなっている。
 このほか、米株先物が時間外取引で小幅に下落していることも投資家心理を冷やしているとみられる。

 (寄り付き)日経平均株価は前日比219円59銭高の3万8431円10銭と上昇して始まった。前日の米国市場で主要株価指数がそろって上昇した流れを引き継ぎ買いが先行している。

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