〔米株式〕ダウ反発、105ドル高=米中協議に期待(10日) 2025年06月11日 05時37分
【ニューヨーク時事】10日のニューヨーク株式相場は、米中の貿易協議進展に対する期待から反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比105.11ドル高の4万2866.87ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は123.75ポイント高の1万9714.99で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1497万株減の10億1895万株。
米中両政府は9日に続き、10日もロンドンで閣僚級の貿易交渉を行った。ラトニック米商務長官が協議は順調だと述べたことで楽観が広がり、中国に製造拠点があるスポーツ用品大手ナイキや、輸出規制緩和の恩恵を受けるとみられる半導体関連が買われた。
電気自動車(EV)大手テスラは、近く自動運転タクシーの事業が開始されるとの見方から、3営業日連続で大きく値上がりした。先週はマスク最高経営責任者(CEO)とトランプ米大統領の決裂を受け、急落していた。
ダウ平均の構成銘柄では、ナイキが3.2%高、ウォルト・ディズニーが2.7%高、メルクが2.6%高、シェブロンが1.8%高、IBMが1.5%高。一方、セールスフォースが1.5%安、マクドナルドとトラベラーズがいずれも1.4%安。
ナスダック構成銘柄では、インテルが7.8%高、テスラが5.7%高。