〔東京外為〕ドル、一時150円台=日銀の利上げ観測広がり下落(7日午後5時) 2025年02月07日 17時07分

 7日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日銀の利上げ観測の広がりを背景に売りが強まって一時1ドル=150円台に下落し、約2カ月ぶりの安値水準を付けた。売り一巡後は買い戻しが入り、151円台後半でもみ合った。午後5時現在は、151円83~84銭と前日(午後5時、152円57~58銭)比74銭のドル安・円高。
 東京時間早朝は151円30~50銭台で取引された。午前8時以降、日銀の利上げ観測などを背景に売りが強まり、午前9時すぎには150円90銭台に水準を切り下げた。その後は、実需買いが入ったほか、買い戻しも入り、午前11時すぎに151円70銭台に持ち直した。ただ、買いは続かず、正午すぎには151円40銭台に軟化した。
 午後は151円50~70銭台で小動き。午後4時ごろには、151円90銭近辺まで買いが進む場面があったが、1月の米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが強く、明確な方向感は出なかった。
 東京時間は日銀の利上げが早まるとの観測や「低調な米経済指標を受けて、米インフレ再燃懸念が後退した」(資産運用会社)ことで、150円台まで売りが進んだ。ただ、ドル円は今週に入って5円近く下落したため、「持ち高調整の買いが入った」(外為仲介業者)とされ、持ち直す展開となった。
 米国時間に発表される雇用統計に関心が寄せられている。市場では「強めの結果となれば、153円台に回復する」(大手証券)とされる一方、市場予想比で下振れれば「再び150円台に下落する」(同)との指摘があった。
 ユーロは対円で下落、対ドルで小幅高。午後5時現在、1ユーロ=157円74~75銭(前日午後5時、158円36~39銭)、対ドルでは1.0388~0389ドル(同1.0380~0380ドル)。

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