〔米株式〕ダウ3日ぶり反落、125ドル安=米雇用統計待ち(6日) 2025年02月07日 06時33分

 【ニューヨーク時事】6日のニューヨーク株式相場は、米雇用統計発表を翌日に控え、様子見ムードが漂う中、3日ぶりに反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比125.65ドル安の4万4747.63ドルで終了。一方、ハイテク株中心のナスダック総合指数は99.66ポイント高の1万9791.99で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比2098万株減の10億5781万株。
 1月の米雇用統計は、非農業部門就業者数が前月比17万人増と予想されており、伸びが減速する見通し。米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策を占う指標の内容を見極めたいとの思惑から、積極的な取引が手控えられた。
 トランプ米政権によるメキシコ・カナダからの輸入品への関税発動は先送りされたが、依然として先行きに不透明感がくすぶっている。市場参加者は「関税以外にも不確定要素が多いが、景気や企業業績も悪くないので、大きく売り込むような状況ではない」(日系証券)と分析する。
 ダウ平均は一時プラス圏で推移したが、業績見通しが期待外れだった米複合企業ハネウェル・インターナショナルが5.6%安と、相場を押し下げた。
 他のダウ構成銘柄は、IBMが3.7%安、アムジェンが3.3%安、ナイキが3.8%安。ボーイングは1.6%高、JPモルガン・チェースは2.4%高、エヌビディアは3.1%高だった。

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