〔米株式〕ダウ4日続伸、408ドル高=トランプ氏発言好感(23日) 2025年01月24日 06時53分
【ニューヨーク時事】23日のニューヨーク株式相場は、トランプ米大統領の米長期金利や原油価格の引き下げを求める発言が好感され、4営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比408.34ドル高の4万4565.07ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は44.34ポイント高の2万0053.68で引けた。
投資家が重視するS&P500種株価指数は史上最高値を更新して取引を終えた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比6909万株減の8億9570万株。
トランプ氏はスイスで開催中の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、金利を「即座に低下」させるよう連邦準備制度理事会(FRB)に訴えたほか、石油油輸出国機構(OPEC)に対し原油価格を下げることを要求した。実現すれば企業業績にプラスになるとの期待から、幅広い銘柄が買われた。
前日大幅に値上がりした半導体関連は、韓国のSKハイニックス幹部が慎重な需要見通しを示したことや、オランダの首相がトランプ政権下でも半導体製造装置大手ASMLに対中輸出を制限するよう圧力がかかり続けると述べたことが嫌気され、さえない展開だった。ただ、取引終了直前に安値拾いの買いが入り、ナスダックはマイナス圏からプラス圏に浮上した。
ダウ平均構成銘柄ではキャタピラーが2.2%高、ボーイングとウォルト・ディズニーがいずれも2.1%高、ユナイテッドヘルス・グループが1.9%高、アムジェンが1.6%高。一方、トラベラーズが2.1%安、アップルが0.1%安。