〔NY外為〕円、156円台半ば(22日) 2025年01月23日 07時40分
【ニューヨーク時事】22日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を背景に円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=156円台半ばに下落した。午後5時現在は156円46~56銭と、前日同時刻(155円46~56銭)比1円ちょうどの円安・ドル高。
米民間有力調査会社コンファレンス・ボードが午前に発表した昨年12月の景気先行指標総合指数は、前月比0.1%低下。事前の予想に近い内容で市場の反応は薄く、その後はトランプ新政権が導入を目指す関税政策に焦点が移る中、相場は円安・ドル高方向に振れた。
トランプ大統領は就任初日、2月からメキシコとカナダに25%の関税を課す計画を表明。続いて21日には、中国への10%の関税引き上げ、さらに巨額の貿易赤字を抱える欧州連合(EU)に対しても追加関税を検討していることを明らかにした。
一連の措置が発動されれば、米国内のインフレが再燃し、連邦準備制度理事会(FRB)が利下げ停止を迫られる可能性がある。こうした思惑を背景に、米長期金利である10年債利回りが再び一時4.6%台に上昇。一方、23~24日開催の日銀金融政策決定会合での利上げを織り込む動きは一服し、一時156円71銭まで円安が進行した。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0404~0414ドル(前日午後5時は1.0423~0433ドル)、対円では同162円90銭~163円00銭(同162円05~15銭)と、85銭の円安・ユーロ高。