〔東京外為〕ドル、156円台半ば=米金利上昇で水準切り上げ(23日午前9時) 2025年01月23日 09時04分

 23日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の上昇を背景に買いが優勢となり、1ドル=156円台半ばに水準を切り上げている。午前9時現在、156円43~45銭と前日(午後5時、156円03~05銭)比40銭のドル高・円安。
 前日の海外市場では、欧州時間の序盤は155円50銭台に下落した後は持ち直し、米国時間の序盤は156円台を回復。いったん売られたが、米長期金利の上昇を眺めて買い戻され、中盤には一時156円70銭前後まで上値を切り上げた。終盤は買い一服となり、156円40銭台に伸び悩んでいる。
 東京時間の早朝は156円40~50銭前後のレンジ圏で推移している。米長期金利の上昇がなお支援要因となり、「底堅い地合い」(FX業者)となっている。もっとも、日銀決定会合の結果公表を明日に控え、「積極的には動きにくい」(大手邦銀)とされ、全般は156円台半ばを中心としたレンジ圏での値動きにとどまる公算が大きい。
 日銀が追加利上げに動くことは「ほぼ織り込み済み」(運用会社エコノミスト)とされ、実際に利上げが決定されても「値動きは限られるだろう」(同)という。焦点は、植田日銀総裁の記者会見で、「さらなる利上げに前向きかどうかが注目される」(先の大手邦銀)との声が聞かれる。
 ユーロも対円は上昇、対ドルは横ばい圏。午前9時現在、1ユーロ=162円80~84銭(前日午後5時、162円46~47銭)、対ドルでは1.0407~0408ドル(同1.0411~0411ドル)。

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