〔米株式〕ダウ3日続伸、130ドル高=S&P500は史上最高値(22日) 2025年01月23日 06時46分

 【ニューヨーク時事】22日のニューヨーク株式相場は、人工知能(AI)への期待や米企業の好決算を背景に3営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比130.92ドル高の4万4156.73ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は252.56ポイント高の2万0009.34で引けた。
 投資家が重視するS&P500種株価指数は一時6100ドルに達し、約1カ月半ぶりに史上最高値を更新した。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億0731万株減の9億6479万株。
 トランプ米大統領が前日、ソフトバンクグループ(SBG)などが米国でAI関連インフラに最大5000億ドル(約78兆円)を投じると発表したことを受け、エヌビディアやマイクロソフトをはじめとした関連銘柄が大幅に上昇した。好決算を報告したネットフリックスやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)なども買われた。
 一方、ヘルスケアや金融、製造業の銘柄は、前日の急伸を受けて利益確定の売りが優勢となった。市場では「AIの力で爆発的な成長が見込まれる企業と、そうでない企業の差がますます開いていきそうだ」(日系証券)との声が聞かれた。
 ダウ平均ではエヌビディアが4.4%高、マイクロソフトが4.1%高、トラベラーズが3.2%高、P&Gが1.9%高、セールスフォースが1.8%高。下落した銘柄では、ホーム・デポが2.0%安、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が1.9%安、シェブロンが1.2%安。

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