〔NY外為〕円、155円台半ば(21日) 2025年01月22日 07時32分
【ニューヨーク時事】連休明け21日のニューヨーク外国為替市場では、トランプ米新政権が打ち出す経済政策に注目が集まる中、円買い・ドル売りがやや優勢となり、円相場は1ドル=155円台半ばを中心に推移した。午後5時現在は155円46~56銭と、前営業日の17日同時刻(156円25~35銭)比79銭の円高・ドル安。
トランプ米大統領は20日の就任日、追加関税措置の即日発動を見送った。これを受けてドル売り圧力が強まり、円は一時154円台後半まで上伸。ただ、トランプ大統領が、2月1日からメキシコとカナダの輸入品に対して25%の関税導入を検討していると表明したと伝わると、再び円売り・ドル買いが活発化、円は21日早朝、一時156円台前半まで下落するなど不安定な値動きとなった。
ただ、この日は新政権から新たな経済政策に関する発表もなく模様眺めムードが台頭。ニューヨーク市場は155円83銭で取引を開始したあと、比較的狭いレンジ内で方向感の出にくい展開となった。
トランプ大統領就任を波乱なく通過、金融市場の混乱も回避されたため、日銀が23、24両日開く金融政策決定会合で追加利上げに踏み切るとの観測が強まっている。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0423~0433ドル(前営業日午後5時は1.0266~0276ドル)、対円では同162円05~15銭(同160円40~50銭)と、1円65銭の大幅な円安・ユーロ高。