〔東京外為〕ドル、155円台後半=株高や米金利上昇などで底堅い(22日正午) 2025年01月22日 12時09分

 22日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、株高や時間外取引での米金利上昇などに支援され、1ドル=155円台後半で底堅くなっている。朝方は155円30銭台に下げたが、その後は戻り歩調となった。正午現在、155円73~74銭と前日(午後5時、155円67~68銭)比06銭の小幅ドル高・円安。
 前日の海外市場では、欧州時間は東京時間終盤に買われた流れが続き、一時156円00銭台を回復。米国時間は、ドルを売り戻す動きが強まり、ドル円も反落。中盤には一時155円20銭台まで下げる場面もあった。終盤は売り一服となり、155円40~50銭前後でもみ合った。
 東京早朝も同水準で取引された後はじり安となったが、午前8時前後にトランプ大統領が記者会見で、「中国製品に対する10%の追加関税の発動を議論している」と発言。これを受けて、「米インフレへの警戒感からドル買いが強まった」(為替ブローカー)とされ、一時155円80銭付近まで上昇。いったん戻り売りに押されたが、仲値にかけては実需筋の買いが入ったほか、日経平均株価の堅調な展開や米金利上昇に支えられ、正午にかけて155円60~70銭台に持ち直した。
 トランプ大統領の対中課税の発言を受けた買いは一巡したが、「実需筋の買いや米金利上昇を眺めた買い戻しが入った」(同)という。もっとも、日銀の追加利上げ観測が重しとなり、「ドル円は上値を追いにくい」(大手邦銀)との声が聞かれた。
 ユーロは午前9時以降、対円、対ドルで強含み。正午現在、1ユーロ=162円17~19銭(前日午後5時、161円49~49銭)、対ドルでは1.0413~0413ドル(同1.0372~0373ドル)。

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