〔米株式〕ダウ続伸、537ドル高=米関税強化への警戒後退(21日) 2025年01月22日 06時59分

 【ニューヨーク時事】連休明け21日のニューヨーク株式相場は、米国の関税強化を巡る過度な警戒感が後退する中、続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前営業日終値比537.98ドル高の4万4025.81ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は126.58ポイント高の1万9756.78で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前営業日比9835万株減の10億7210万株。
 トランプ米大統領は20日に就任し、メキシコとカナダからの輸入品に対し、2月1日から25%の関税を課すことを検討していると説明。一方で、全輸入品に対する10~20%の一律関税の即日発動を見送り、60%の対中関税についても導入時期を示さなかったことが株価の支援材料となった。
 また関税の引き上げによるインフレ再燃懸念が薄れる中、米長期金利が低下し、株式の相対的な割高感が低下した。
中国市場への依存度の高い銘柄が買われ、建機のキャタピラーは3.6%高、ボーイングは2.6%高だった。
 トランプ政権下での規制緩和への期待感から、アメリカン・エキスプレスやビザ、JPモルガン・チェースなど金融関連株も堅調だった。
 そのほか、2024年9~12月期の売上高が市場予想を上回ったスリーエムは4.2%高、エヌビディアは2.3%高となった。
 一方で、一部金融機関が投資判断を引き下げたアップルは3.2%安。シェブロンは2.0%安だった。

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