〔NY石油〕WTIもみ合い、70ドル台(16日午前) 2024年10月16日 22時28分

 【ニューヨーク時事】16日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、前日の急落の反動から安値拾いの買いが入る一方、エネルギー需要見通しをめぐる警戒感から売りも出やすく、もみ合いとなっている。米国産標準油種WTIの中心限月11月物は午前9時15分現在、前日清算値(終値に相当)比0.04ドル高の1バレル=70.62ドル。
 前日の原油先物相場は、中東情勢の緊迫化を背景とした過度な供給不安が後退し、4%超の急落となった。この日は短期間で急速に売られた反動から安値を狙った買いや持ち高調整目的の買いが入り、相場を支えている。
 ただ、中国の景気減速に伴うエネルギー需要先行き懸念は根強く、相場の上値は重い。国際エネルギー機関(IEA)は前日発表の月報で2024年の世界石油需要の伸びについて、見通しをさらに下方修正。石油輸出国機構(OPEC)も14日の月報で24年と25年の世界石油需要の伸び予想を引き下げた。

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