〔NY金〕反発、2678.90ドル(15日) 2024年10月16日 03時53分

 【ニューヨーク時事】15日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、手掛かりとなる材料に乏しい中、米長期金利の上昇が一服したことを好感した買いに反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比13.30ドル(0.50%)高の1オンス=2678.90ドル。
 米ニューヨーク連銀が朝方発表した10月のニューヨーク州製造業景況指数は、総合でマイナス11.9と、前月の11.5から大きく低下したほか、市場予想(ロイター通信調べ)の3.85も下回った。これを受けて、米長期金利が低下。利回りを生まない金の投資妙味が増し、相場の支援材料となった。
 一方で、外国為替市場では対ユーロでドルが強含み、ドル建てで取引される商品の割高感につながった。また、米紙ワシントン・ポスト(電子版)は14日、イスラエルがバイデン米政権に対し、イランへの報復攻撃で核施設や石油施設を標的にしないことを約束したと報道。地政学リスクの緩和を背景に、安全資産としての金の需要が後退したことも上値を抑える要因となった。

市況・概況