〔東京外為〕ドル、149円台前半=米長期金利低下で小幅安(16日午前9時) 2024年10月16日 09時17分

 16日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の低下を受け、1ドル=149円台前半で小幅安となっている。午前9時現在、149円10~11銭と前日(午後5時、149円21~22銭)比11銭のドル安・円高。
 前日の海外市場では、欧州時間は利益確定のドル売りで148円80銭台まで下落した後、終盤にかけて149円40銭近辺に回復。米国時間の序盤は、低調なニューヨーク連銀製造業景気指数を受け、148円90銭台まで下落。中盤はショートカバーでいったん149円50銭台に上昇したが、終盤は主要株価指数の軟調な動きや長期金利の低下を受け149円10~30銭台に水準を切り下げた。東京の早朝は売りが先行し、149円10銭前後でもみ合った。
 この後の東京時間は「原油安と米長期金利の低下のほか、シカゴ日経平均先物が下落したことでドルの上値が重い」(大手証券)とされる一方、米利下げペースが緩やかとなるとの見立てから下値も堅く、大きな方向感は出にくいもよう。
 本日は安達誠司日銀審議委員の講演が予定される。市場からは「金融政策正常化についてどの程度踏み込んだ発言をするか関心を寄せている」(同)との声が聞かれた。
 ユーロは、対円で下落、対ドルで小幅安。1ユーロ=162円25~27銭(前日午後5時、162円63~65銭)、対ドルでは1.0882~1.0883ドル(同1.0898~1.0899ドル)。

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