〔NY外為〕円、149円台前半(15日) 2024年10月16日 06時28分

 【ニューヨーク時事】連休明け15日のニューヨーク外国為替市場では、次の手掛かり材料待ちで様子見姿勢が強く、円相場は1ドル=149円台前半を中心としたレンジを浮動した。午後5時現在は149円15~25銭と、前営業日(11日)同時刻(149円07~17銭)比08銭の円安・ドル高。
 円の対ドル相場は日米市場が休みだった前日、心理的な節目の150円目前まで下落する場面があったものの、この日は米長期金利の上昇一服を背景に円の買い戻しが先行。欧州勢中心の早朝の時間帯には、一時148円85銭付近で取引された。
 ニューヨーク市場入り後に発表された10月のニューヨーク州製造業景況指数はマイナス11.9と、前月の11.5から大きく悪化。市場予想(3.85=ロイター通信調べ)も下回り、米長期金利は一段と低下した。しかし、最近は米経済の好調さを示唆する指標の発表が目立ち、連邦準備制度理事会(FRB)高官からもタカ派寄りの発言が相次ぐ中、ドル売り圧力は限定的。17日に発表される9月の米小売売上高や米週間新規失業保険申請件数などの各種統計やFRB高官の講演から、利下げペースを探りたいとのムードが広がり、積極的な商いは手控えられた。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0887~0897ドル(前営業日午後5時は1.0931~0941ドル)、対円では同162円38~48銭(同163円05~15銭)と、67銭の円高・ユーロ安。

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