〔東京外為〕ドル、149円台前半=終盤、米金利低下で伸び悩む(15日午後5時) 2024年10月15日 17時06分

 15日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米株高で買われた流れを受け継ぎ、一時1ドル=149円台後半に上昇した。ただ、終盤は時間外取引で米長期金利が低下し、149円台前半に伸び悩んだ。午後5時現在は、149円21~22銭と前週末(午後5時、148円77~77銭)比44銭のドル高・円安。
 ドル円は早朝、前日の海外時間に買われた流れを受け、149円70~80銭台で取引された。午前9時以降、戻り売りや実需筋の売りに押され、仲値すぎには149円40銭前後に下落。その後は日経平均株価の上昇を背景に買い戻され、正午前後は149円60銭台に再浮上した。午後は買いが先行したものの、日経平均の伸び悩みのほか、米金利低下などが重しとなり、149円台前半に水準を切り下げた。
 日本が祝日となった前日は、アジア時間は149円台前半でもみった。欧米時間に入ってからは、米株の上昇が支援要因となり、米国時間の中盤に一時149円90銭台まで上値を伸ばした。終盤は149円70銭台で買い一服となった。
 東京時間は「前日の海外時間に買われた後を受けた水準調整」(FX業者)となった。仲値にかけては「実需筋の売りなどに圧迫された」(為替ブローカー)が、日経平均の大幅高がドル円を押し上げた。ただ、午後に入って日経平均は伸び悩み、終盤は米金利低下が売りを誘った。市場では「前日の海外時間に150円に迫ったが、なお上値としては重く、目先は現行水準を中心にもみ合うだろう」(大手邦銀)との声が聞かれる。
 ユーロも終盤、対円で下落。対ドルはもみ合い。午後5時現在、1ユーロ=162円63~65銭(前週末午後5時、162円82~84銭)、対ドルでは1.0898~0899ドル(同1.0944~0944ドル)。

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