〔東京外為〕ドル、161円台後半=37年半ぶり高値更新、株高で(2日午後3時) 2024年07月02日 15時07分

 2日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の大幅上昇を受けて1ドル=161円74銭まで値を上げ、1986年12月以来、約37年半ぶりの高値を更新した。午後3時現在は、161円69~70銭と前日(午後5時、161円01~03銭)比68銭のドル高・円安。
 午前は国内輸入企業などの買いでじり高となり、161円60銭台に水準を切り上げた。その後は、前日の海外市場の高値接近で伸び悩み、161円50銭台へ軟化した。
 午後は日経平均の大幅上昇を眺めて161円74銭まで買われ、前日の海外市場の高値を上抜けた。
 ドル円は一段高。トランプ前大統領が返り咲けば、米財政が悪化するとの見方から米長期金利が上昇基調にあることに加え、7~9月期入りに伴い、機関投資家による外貨建て資産投資のためのドル買いが入っているという。市場関係者は「ドル高・円安トレンドが鮮明で、今後1、2カ月で165円まで上がっていくのが自然だ」(国内銀行)と見通している。
 ユーロは正午に比べ対円で強含み、対ドルでもみ合い。午後3時現在は、1ユーロ=173円52~56銭(前日午後5時、173円16~19銭)、対ドルでは1.0732~0732ドル(同1.0754~0754ドル)。

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