〔米株式〕NYダウ反発、50ドル高=ナスダック最高値(1日) 2024年07月02日 05時30分

 【ニューヨーク時事】週明け1日のニューヨーク株式相場は、週末に公表される米雇用統計などの材料待ちで方向感に乏しい中、反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比50.66ドル高の3万9169.52ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は146.70ポイント高の1万7879.30と、過去最高値を更新して引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前営業日比24億9976万株減の8億7378万株。
 今年下半期最初の取引となったこの日は、序盤にJPモルガン・チェースなど金融株に買いが入り、ダウ平均は上伸。一時上げ幅は300ドルを超えた。ただ、買い一巡後は急速に上げ幅を削る展開に転じ、午前にマイナス圏に沈む場面もあった。
 中盤以降は、今週明らかになる雇用統計のほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨などの内容を見極めたいとのムードも強く、前週末終値を挟んで動意に乏しい値動きが続いた。今週は4日に米独立記念日の祝日を迎えるため同日は休場となり、3日は短縮取引となる。
 サプライ管理協会(ISM)が朝方発表した6月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)は小幅低下し、市場予想を下回った。製造業の景況拡大と縮小の分岐点の50割れは3カ月連続となったが、相場への影響は限られた。
 個別銘柄では、メルクが3.3%高。アップルが2.9%高。ボーイングが2.6%高。同社は航空機部品大手スピリット・エアロシステムズを買収することで合意したと明らかにした。ゴールドマン・サックスは2.5%高。
 一方、ユナイテッドヘルス・グループは2.9%安。ホーム・デポは2.3%安。マクドナルドは1.9%安。

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