〔NY金〕3日ぶり小幅反落、2338.90ドル(1日) 2024年07月02日 04時09分

 【ニューヨーク時事】週明け1日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、新規の手掛かり材料待ちの中を売り買いが交錯し、3営業日ぶりに小幅反落した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前週末比0.70ドル(0.30%)安の1オンス=2338.90ドル。
 相場は早朝、短期筋によるショートカバーや安値拾いの買いが先行し、堅調に推移。しかし、米長期金利が上昇に転じると、利子の付かない資産である金に売り圧力がかかり、小幅マイナス圏に沈んだ。安値圏での買い戻しは限定的だった。
 この日は、次の手掛かり材料待ちで様子見ムードが広がり、方向感に乏しい商いとなった。今週は、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長による発言機会が翌2日に控えているほか、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月11~12日開催分)、米雇用統計がそれぞれ、3日と5日に発表される。年内の米利下げに関する手掛かりを得たいとの思惑から様子見姿勢も強かった。
 市場関係者の間からは、パウエルFRB議長は政策決定について、「データ次第」との姿勢を改めて示す可能性が大きいため、雇用統計で労働需給の鈍化が示唆されれば、金の支援材料になるとの指摘も聞かれた。

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