〔東京外為〕ドル、157円前後=FOMCの結果見直されじり高(13日午後3時) 2024年06月13日 15時17分

 13日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前日のFOMCで年内の利下げ想定回数が引き下げられたことが見直され、1ドル=157円前後へじり高基調となった。午後3時現在は、157円08~08銭と前日(午後5時、157円26~27銭)比18銭のドル安・円高。
 ドル円は午前、前日の海外市場終盤の水準を受け継ぎ、156円台後半で推移。前日の米国時間に5月のCPI発表やFOMC、パウエルFRB議長の記者会見といった重要イベントを通過し、落ち着いた値動きになった。
 仲値に向けては国内輸入企業のドル買い・円売りが優勢だったとされ、156円90銭前後まで上昇。日経平均株価が300円超高で始まったことも、リスク選好の円売り・ドル買いを促したとの見方もあった。
 午後には157円を抜け、じり高基調となり、157円20銭近くまで値を上げる場面もあった。市場では、「海外勢が参入し始める時間帯になり、前日のFOMCで年内の利下げ想定回数が前回の3回から1回に引き下げられたことが見直され、ドルが買われた」(外為仲介業者)との声も聞かれた。
 もっとも、その後は上値の重い展開。今夜には5月の米卸売物価や米週間新規失業保険申請件数などの発表が予定されているほか、14日には日銀金融政策決定会合の結果公表を控えており、「内容を見極めたいとのムードが強く、一方的に上値を追う展開にはなりにくい」(FX業者)ようだ。
 ユーロは正午から対円、対ドルで小動き。午後3時現在は、1ユーロ=169円70~71銭(前日午後5時、168円97~98銭)、対ドルでは1.0804~0804ドル(同1.0744~0744ドル)。

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