806NY金

2024/12/6

2,659.60
+11.20 +0.42%

〔NY金〕反発、2659.60ドル=週間では0.8%安(6日) 2024年12月07日 05時49分

 【ニューヨーク時事】週末6日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米雇用統計の発表を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げ観測が改めて広がる中を反発した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比11.20ドル(0.42%)高の1オンス=2659.60ドル。値幅は比較的狭かった。週間では21.40ドル(0.80%)下落した。
 米労働省が朝方発表した11月の雇用統計によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比22万7000人増と、市場予想(20万人増=ロイター通信調べ)を上回った。大型ハリケーンと航空大手ボーイングのストライキの影響を受け低い伸びとなった10月(3万6000人増)から急回復した。失業率は4.2%と、0.1ポイント悪化。米労働市場の底堅さが示唆されたものの、17~18日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%利下げ決定を妨げるほど強い内容ではないとの見方が大勢。統計発表直後に米長期金利がいったん低下し、利子の付かない資産である金の投資妙味が高まったこともあり、相場は買いで反応した。あと、利益確定の売りに下押しされマイナス圏に沈む場面もあったが、押し目買いが入り切り返した。
 市場関係者の間からは、短期筋とケイ線筋の投資意欲が低下しており、週を通じて相場は値固め局面となったと指摘する声も聞かれた。