806NY金

2024/7/26

2,381.00
+27.50 +1.16%

〔NY金〕反発、2381.00ドル=週間では0.75%安(26日) 2024年07月27日 03時28分

 【ニューヨーク時事】週末26日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米長期金利の低下や対ユーロでのドル安を背景に、反発した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比27.50ドル(1.17%)高の1オンス=2381.00ドル。週間では0.75%安となった。
 米商務省が朝方発表した6月の個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.5%上昇した。伸び率は前月(2.6%)から小幅に低下したほか、市場予想(ロイター通信調べ)と一致した。価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は2.6%上昇と、伸び率は前月と変わらず。インフレの鈍化基調が示唆されたことから、米早期利下げ期待を後押しする内容と受け止められ、米長期金利が低下。対ユーロでドルが下落し、ドル建てで取引される商品の割安感が意識され、買いが優勢となった。
 前日に2%超安となった反動で安値拾いの買いが入ったことも、相場を下支えた。
 世界第2位の金消費国であるインドの現物市場では、今週、金と銀の輸入関税を引き下げたことにより、金地金プレミアムが10年ぶりの高水準まで上昇した。市場関係者の間では、インドの輸入関税引き下げは需要面に好ましい影響をもたらすとの見方もあった。