806NY金

2024/6/28

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〔NY金〕続伸、2339.60ドル=週間では0.36%高(28日) 2024年06月29日 05時05分

 【ニューヨーク時事】週末28日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米物価関連指標が小幅鈍化したことを好感した買いに、続伸した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比3.00ドル(0.13%)高の1オンス=2339.60ドル。週間では0.36%高だった。
 米商務省がこの日発表した5月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.6%上昇と、前月から小幅低下。伸び率は市場予想通りだった。根強いインフレが確認されたものの、想定していたほどの過熱感を示していないと受け止められた。しかし、その後発表された6月の米ミシガン大消費者景況感指数と6月のシカゴ景況指数(PMI)が市場予想より上振れしたことで上値も重く、相場はかろうじてプラス圏を維持して引けた。
 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は同日、PCE物価指数の伸びが前月から鈍化したことは、金融政策が機能していることを示す「良いニュース」で、インフレは徐々に落ち着きをみせていると確信していると発言した。
 PCEなどが消化されるとドルが対ユーロで下落に転じたため、ドル建てで取引される金の割安感が意識され、相場の支援要因となった。